【実話】10年前、ヘルパー2級実習で起こった虐待の話

介護

10年前、介護業界に飛び込んだばかりの私が経験した、虐待についてのお話をします。

オムツ変えさせてくれなかったら、お茶をかけたらいい

私が19歳の時。2009年か10年くらいのお話です。ヘルパー2級取得過程で、市内の施設に研修に行きました。施設には認知症の方が入所されていて、数名が同じフロアで生活をされていました。

その中に、オムツ交換が大っ嫌いな男性入所者(認知症の方)がいまして。

私は研修生なので、実際の交渉やオムツ交換には携わらなかったのですが、その時の先輩介護士は、私にこう言いました。

「オムツ変えさせてくれなかったら、あ!ごめんなさ~い!って、つまずいたフリをして、お茶をかけたらいい」

でぶねこ
でぶねこ

え???

信じられませんでした。

認知症の方は病気はあれど、一般の高齢者と変わりはありません。人間だれしも、他人にオムツを変えてもらうのは嫌ですし、ましてや失禁していたら見られたくない気持ちが強くなりますよね。

ってゆうか、私なら絶対いや!!

なのに先輩介護士は

「お茶をかけた後、濡れてしまったから着替えましょうって言って、着替えてもらって。」

と、私に教えました。身体的虐待よ、それ。

当時の私は、その実習先で教わったことはすべて反面教師にせよと自分に言い聞かせて、乗り切りました。

部屋をぐちゃぐちゃにしたら、忘れるから

同じ施設に、家に電話をかけたい認知症の男性がいました。

一日の間に何回もスタッフに「家に連絡がしたい」と言いますが、スタッフは徹底して「電話はありません。」の対応をしてくださいと言っていました。

しかし、あるんですよ。電話が。

スタッフが外線に出れるように子機がリビングに堂々と置いてあるので、男性は「なんでや。あそこに電話があるやないか。」と怒っているわけです。

スタッフは「この電話は違うんです。」と言ってました。

でぶねこ
でぶねこ

何が違うの??なぜ電話をしてはいけないのか、説明はしないの?

そして男性の怒りが頂点に達しようとしたところ、先輩介護士が言いました。

「部屋に電話がないか、探しに行きましょう。」

しぶしぶ一緒に部屋に戻る男性。戻ってから、部屋から出てこなくなりました。

戻ってきた先輩介護士は私に言いました。

「電話を探すふりをして、部屋をぐちゃぐちゃにしたら、電話のこと忘れるから」

数時間して部屋から出てきた男性は「ここは泥棒がいる」とおっしゃっていました。ぐちゃぐちゃにされた部屋をみたら、泥棒が来たみたいに見えますものね。

【まとめ】虐待は起こる

10年間、介護の現場にいて学んだことの一つが、虐待は誰しもが起こしうる事だと認識すべきだということ。

今回は介護者が入所者に行っていた虐待のお話しをしましたが、入所者から介護者への虐待もあります。家族と入所者間の虐待もあります。

虐待は起こるものだと認識して、

  • 何が虐待にあたるのかを知っておく
  • 対処方法を介護にあたる全員(本人を含め)で話し合う
  • 虐待になっていないか、定期的に考える

以上のように対策を立てる事が必要です。

虐待を見かけたら放置せずに、各市町村の窓口や地域包括支援センター、ケアマネージャー等に相談してくださいね。

10年も現場で働いていると、まだまだ過去に見た虐待のお話があるので、少しずつ記事にしていきます。虐待への具体的な対策方法と成功方法も載せていけたらと思っています。


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